TypeTalks 第49回

TypeTalks 第49回

『英文サインのデザイン』刊行記念  日本の英文サインのガラパゴス化を止めよう ― デザイナーにできること

出演:
小林 章、田代 眞理
開催:
2019年11月4日(月祝)13:00~15:00

 

日本の空港、駅、行政機関などの公共施設や観光関連施設などで見かける不自然な英文表示や分かりづらいサインデザイン。訪日外国人が3000万人を超え、オリンピック・パラリンピックの開催も控えた現在、きちんと伝わる英文案内・表示(英文サイン)の整備がされなければ、将来のインバウンド需要は先細りになることは明らかです。

今回のTypeTalksでは、書籍『英文サインのデザイン』の刊行を記念して、共著者の小林章さんと田代眞理さんが出演。欧文書体デザインと英文翻訳の専門家、それぞれの視点で日本の英文表示を解説していただきました。日本では当たり前と思われているような英語の表記がネイティブの人たちにはかなりの違和感になっているという例をご紹介しながら、伝わりやすい英文とコンパクトでも効果的な見せ方について紹介。読みやすく分かりやすい英文案内のために、翻訳やデザインでどのようなことに気をつけたらよいのか、街中で見られる残念な事例を実際にスライドで映しながらお話いただきました。ここでしか聞けないオフレコ話も。

トークの終わりには、日本の英文表示をよくするにはどうしたら良いのか、会場にいた参加者同士で問題を共有できました。参加者各自が「なんとかしなくては」という危機感を持てた良いイベントになったと思います。