TypeTalks 第41回

TypeTalks 第41回

『Typography12』刊行記念「藤田重信さんに聞く筑紫書体のこれまでとこれから」

出演:
藤田重信(フォントワークス)
開催:
2017年11月23日(木)14時~16時

『Typography12』の刊行を記念して、同誌特集記事で紹介している筑紫書体についてのトークイベントを開催。筑紫書体のデザインを担当されているフォントワークスの藤田重信さんをお招きして、今までに発表された書体と現在制作中の書体についてお聞きしました。

2004年に筑紫明朝がリリースされてから約50種類ものバリエーションが制作され、現在も拡張し続けている筑紫書体シリーズ。今までに制作された筑紫書体を振り返りながら、2017年夏に発表され大きな反響のあった筑紫Q明朝や制作中の書体なども見せていただきました。

筑紫書体の魅力である、美しい字形と伸びやかな線がどのようにつくられているのか、作者ご本人に語っていただきました。また、実際にフォントを制作しているところを会場で再現していただき、ひらがなの美しい曲線が生み出される様子を拝見しました。

フォントの輪郭上に打つアンカーポイントの数が驚くほど少ないのに、そこから生み出される曲線は非常になめらか。まさに職人技です。名人の手によってフォントがつくりだされる現場を生で拝見できた貴重な機会でした。