TypeTalks 第42回

TypeTalks 第42回

TypeTalks42 ヨアヒムの漢韓観(かん・かん・かん) ヨーロッパ人の目から見たアジア圏の欧文書体デザイン

出演:
ヨアヒム・ミュラー・ランセイ
開催:
2018年1月27日 (土) 18:00~20:00

ドイツ出身のデザイナーで、現在は講師として韓国で書体デザインを教えているヨアヒム・ミュラー・ランセイさんに、ヨーロッパ人の目を通して見た漢字や韓国の文字デザイン、さらに欧文書体デザインのことについて語っていただきました(トークは日本語。タイトルの「漢韓観」もランセイさんの発案が元になっています)。

ランセイさんは、グラフィックデザインから始まって記号やピクトグラムを用いた情報デザインの分野に進んだ経歴の持ち主です。学生時代からデジタルのベクトルを使った書体制作を行っていた彼は、最初の書体デザインがモリサワ の書体コンテストで金賞を受賞したのをきっかけに、かねてからあった日本への興味をさらに深めます。日本語の勉強と日本への度重なる訪問、そして多くの知り合いを得たのちに制作した日本語書体がモリサワやATypIの書体コンテストで再び受賞を果たします。

また、ここ2年間は韓国で活動。アン・サン・スー氏の主宰する PaTI (Paju Typography Institute) においてグラフィックデザインと書体デザインの両方を教えています。またアン・サン・スー氏の韓国語書体に添える欧文書体デザインも制作しました。

ヨーロッパのデザイナーとして出発、そして東洋に渡って学生に西洋の文字について教えているヨアヒムさんに、韓国での教え方やアン・サン・スー氏の書体プロジェクトの話、そして西洋と東洋の文字の考え方についてなどをお聞きしました。

 

ヨアヒムさんがデザインした書体、Shuriken Boy。