TypeTalks 第35回

TypeTalks 第35回

ヨーロッパの美しい本と組版 ドイツ在住のタイポグラファーに聞く組版事情

出演:
麥倉聖子
開催:
2016年4月16日(土)18:00~20:00

第29回のTypeTalks「日本の欧文組版のおかしな点」に登場いただいた、ドイツ在住タイポグラファーの麥倉聖子さんをゲストにお迎えし、ヨーロッパの美しい組版の出版物を紹介・解説していただきました。

本のデザインというと、装丁などオブジェクトとしての美しさにまずは目が留 まりますが、「読むもの」としての本のクオリティーを決めるのは組版の質。しかし、日常的に使わない言語の組版の善し悪しを判断するのはなかなか難し いものです。ヨーロッパでグラフィックデザインの仕事をされている麥倉さんに、現地ではどのように文字が組まれているのか、デザイナーならではのリアルなお話をうかがいました。

用意していただいた豊富なスライド写真を眺めながら、ヨーロッパの美しい本と組版を解説していただきました。『Typography』誌で連載中の「Book Typography」で紹介したVitra社のビジュアルブックなど、たくさんの本の写真を紹介。一歩踏み込んだ組版の分析をしていただきました。

書体の選び方や組版形式の決め方などをヨーロッパのデザイナーたちがどう判断をしているのか?、英文組版と独文組版の違い、欧州の出版社の組版ルールなど、普段聞けないお話もうかがえ、大変充実したトークイベントになりました。

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