TypeTalks 第25回

TypeTalks 第25回

中東の文化と書体デザイン

出演:
ナディン・シャヒン(モノタイプ社 書体デザイナー)
開催:
2014年10月17日(金)19:00〜21:00

TypeTalks25では、モノタイプ社でアラビア語の書体デザインにたずさわるナディン・シャヒンさんをお招きして、中東の文字デザインについておうかがいしました。

ブランディングに関わるお仕事をされた方であれば、多言語、多文化にわたってブランドに一貫性を持たせることはとても難しいと感じたことがあるのではないでしょうか? 一体どのようにすれば、多様な文化、言語、文字をこえてアイデンティティに一貫性を持たせることができるのでしょうか?

文字だけに焦点を絞っても、英語のようにラテン文字で左から右に書かれる文字もあれば、アラビア語のように右から左に、日本語のように上から下に書かれる文字もあります。それに加えて、筆記具の違いなどからくるスタイルの違いもあるのです。

例えば、Modern(モダン)という言葉のアラビア語訳とは何でしょうか。Chic(シック)なイメージを中東でビジュアル化するとしたらどんな風になるでしょうか。文化と文字は人と歴史から切り離すことが難しいので、数えきれない程の意思や期待、集合的記憶と連動しているのです。

みなさんに中東の文化と書体デザインに触れるきっかけを作ると同時に、近年のアラビア文字に見られるデザインの傾向、書体デザインをする上で、現地の文化をどのように受け止める方法があるのかについて、ナディンさんにうかがいました。